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1982年に開館した日本浮世絵博物館は今年、開館40周年を迎えました。酒井コレクションと呼ばれる弊館の浮世絵は、酒井家六代目の平助(1776~1842)の頃より蒐集が始まったと伝わります。その子である七代目理兵衛(1810~69)は文化人との交遊も盛んであったことがうかがえ、同時代には歌川国貞、広重、国芳等様々な浮世絵師が活躍しました。

本展では理兵衛在世時に制作された浮世絵を中心にご紹介いたします。現在では平助、理兵衛がどのような作品を所持していたのかは不明ですが、酒井家の浮世絵蒐集の原点と伝えられる時代の作品を通して、多くの絵師達が腕を競い、思わず集めたくなるような魅力に満ちた作品が次々と制作された当時の雰囲気を追体験いただければ幸いです。

 

【主要展示作品】

第一章:父(平助)世代の絵師たち

七代目理兵衛の父である六代目平助の在世時は、喜多川歌麿や歌川豊国をはじめとする絵師達が活躍した時代と重なります。当時の流行は松本で商売を営む平助のもとにも伝わっていたことでしょう。後に「浮世絵の黄金時代」とも称される平助と同世代絵師の作品をご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

右:喜多川歌麿「母子」(前期展示)

左:歌川豊国「役者舞台之姿絵 たち花屋 あふみや」(後期展示)

 

第二章:理兵衛在世時の浮世絵

平助の長男で七代目にあたる理兵衛は文化人との交遊も盛んでした。理兵衛は松園千鶴という狂歌名で狂歌を詠み、彼の狂歌が入集した『狂歌鐘声百人一首』(篶垣真葛撰・1836刊)では歌川広重によって理兵衛の姿も描かれています。

本章では59歳で没するまでの生涯を前半生・後半生に分け作品を紹介します。現在でもよく知られている歌川国貞、広重、国芳をはじめとする歌川派の絵師達、また当時から高い評価を受けていた葛飾北斎をはじめバラエティに富んだ絵師や、時世のトピックにまつわる作品をご覧ください。

 

〈前半生(~30代前半まで):文化7年~天保14年(1810~43)〉

浮世絵の最大流派である歌川派からは豊国門下の国貞、国芳、豊広門下の広重がそれぞれ役者絵、武者絵、風景画のジャンルで活躍し当時の浮世絵界を牽引していきます。また現在でも著名な葛飾北斎は江戸時代においても評価が高く、浮世絵の代表的な絵師として認知されていました。この他、美人画を手掛けたバラエティ豊かな絵師たちの作品も合わせてご紹介します。

 

 

右:葛飾北斎「楠多門丸正重・八尾の別当常久」(後期展示)

左:歌川広重「木曽海道六拾九次之内 宮ノ越」(後期展示)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

右:歌川国芳「通俗水滸伝豪傑百八人之一人 花和尚魯知深 初名魯達」(前期展示)

左:勝川春扇「大黒天と娘」(前期展示)

 

〈後半生(30代~59歳没まで):弘化元年~明治2年(1844~69)〉

理兵衛の後半生は、幕末から明治にかけて社会が大きく変動した時代と重なります。天変地異や疫病の流行、外国との交渉など、現代とも通ずる問題が浮上し、それらに対する浮世絵も盛んに制作されました。浮世絵版画史上最も売れた作品といわれる歌川国芳「誠忠義士伝」の大当たりをはじめ、当時の話題作で理兵衛が生きた時代を振り返ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

右:歌川貞秀「生写異国人物 阿蘭陀婦人挙觴愛児童之図」(後期展示)

左:歌川国芳「誠忠義士伝 中村諫助匡辰」(前期展示)

 

【関連イベント】

〇ギャラリートーク

10月15日(土)/11月19日(土)/12月11日(日)

※いずれも14時から(30分程度)

※申込み不要・要展示チケット

 

〇リピーター割引

本特別展のチケットをご提示で、2回目以降の入館料が半額になります

大人:500円 学生:200円

※各種割引の併用はできません

※本展の開催期間中のみ有効の割引です

 

【展示会期】

前期:9月28日~11月13日

後期:11月15日~12月25日

※前期・後期で作品を全点入れ替えます

 

【観覧料・開館情報】

〇観覧料:一般1,000(900)円、中学・高校・大学生500(400)円、小学生以下無料

※( )内は20名以上の団体・60歳以上の方・障がい者手帳をご持参の方・JAF会員・松本市歴史の里半券持参の料金

〇開館時間:10:00~17:00(最終入館16:30)

〇休館日:毎週月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)

 

江戸時代も庶民の身近にいた水中の生き物たち。例えば現在でも愛玩される金魚は江戸時代の中頃より庶民の間でも飼育されるようになり、その様子は浮世絵にも描かれています。この展覧会では魚をはじめとする水中の生き物に焦点を当て、江戸の人々の暮らしを紹介します。魚を題材とした魚類画や、物語に登場する魚たち、さらには江戸の食卓を彩った魚介類など、様々なかたちで親しまれた水中の生き物たちを浮世絵版画よりお楽しみください。

 

〇会期:7/2~9/25
 前期:7/2~8/14  後期:8/16~9/25
 ※前後期で作品を全点入れ替えます

 

 

〇展示作品

 
左:鍬形蕙斎『鳥獣略画式』(頁替をして通期展示)
右:歌川国貞(三代豊国)「東都名所合 三廻」(後期展示)
 
歌川広重「魚づくし 黒鯛・小鯛に山椒」(前期展示)
 
鳥高斎栄昌「郭中美人競 角玉屋若紫」(後期展示)
◆リピーター割引
本展のチケットをご提示で2回目以降の入館料が半額になります。
一般:500円 学生:200円
※各種割引の併用はできません
◆ギャラリートーク
・7/16(土)
・8/14(日)
・9/19(月・祝)
※いずれも14時から(30分程度)
※申込み不要・要展示チケット
◆観覧料
一般:1000(900)円
大・高・中学生:500(400)円
小学生以下無料
※( )内は20名以上の団体、60歳以上の方、障がい者手帳をお持ちの方、
JAF会員、松本市歴史の里チケット持参の料金

Various creatures living under water were common to ordinary people in the Edo period (1603-1867); For example, goldfish, a popular pet today, started to be kept as pets among common people from the middle of the Edo period, and Ukiyo-e woodblock prints show how they were cherished. This exhibition introduces Edo life, focusing on creatures living under water. We hope you will enjoy Ukiyo-e depicting creatures under water in various ways, such as detailed images of fish, fish told in stories, and varieties of fish and shellfish enjoyed in Edo cuisine.

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