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ご挨拶

 日本浮世絵博物館は、浮世絵の収集・管理、調査・研究及び展示に関する事業を行い、浮世絵美術の啓蒙と日本文化の振興に寄与することを目的として設立されました。
 関係者の皆様、支持して下さる皆様方のご協力のもとにそれらの活動が継続できますことを、深く感謝致しております。開設以来ご来館下さった皆様にも、併せて御礼申し上げます。

 今後は、より充実した展示・展覧会・ワークショップ等を行い、教育機関としての使命を果たすべく、職員一同業務に邁進する所存です。
 そして、地域や他の美術館・博物館との連携をより一層深め、日本文化の発信の一助になることが出来るよう、精一杯努力してまいります。

 今後とも変わらぬご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2016年9月

日本浮世絵博物館 代表理事 酒井 浩志

日本浮世絵博物館の歴史

 酒井コレクションは、酒井家六代目・酒井平助義明(1776-1842)の浮世絵収集に始まります。七代目・義好(1810-69)は寛政の頃(1790年代)、信州松本で有数の豪商となり、紙などを扱う問屋業のかたわら、書画骨董を愛する文化人でもありました。その姿は廣重によって「百人一首鐘聲抄」に描かれています。八代目・藤兵衛(1844-1911)は、明治三年、東京神田淡路町(現在の店舗は東京有楽町帝国ホテルタワー前)に、酒井好古堂を創立し、浮世絵の鑑定、復刻事業を行いました。九代目・庄吉(1878-1942)は、雑誌「浮世絵」を創刊し、浮世絵の学問的な研究を行ない、多くの研究者・鑑定家を育成しました。

 十代目・藤吉(1915-93)は、日本国内ばかりでなく海外でも五十四回に及ぶ浮世絵展覧会を開催し、国際文化交流に貢献しました。そして、二百年間にわたって収集された、肉筆や版本を含む貴重な浮世絵コレクションを後世に伝えるべく、1982年に先祖の地松本に、財団法人日本浮世絵博物館を設立しました。

 日本浮世絵博物館は、「国際的文化遺産である浮世絵」を収集、保管、整理、研究、公開、展示する開かれた機関として活動しています。

明治十三年六月 御巡幸松本御通圖
明治十三年六月 御巡幸松本御通圖

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